ブルーベリーで視力回復?その効果、働きとは?

戦時中、イギリス軍の空軍兵士が夜間飛行の前にブルーベリーを食べたところ、視界がクリアになったという実話があります。
この実話によってブルーベリーの研究が進められ、現在では視力回復に効果がある食べ物として有名です。

 

でも「ブルーベリーが視力回復に効果があるなんて嘘!」という噂も同時によく耳にします。

 

実際はどうなのでしょうか?

 

 

実験は視力回復そのものというよりも様々な形で目に良い働きをするのがブルーベリーです。
残念ながら1.0の視力が2.0になったりするわけではありません。

 

しかし、これ以上目を悪くしないための働きや、目を守る働き、老眼を防止する働き、その他いろいろな効果が実証されています。

 

たとえば、以下のような働きがあります。

 

ロドプシンへの働き

 

人間が物を見ると、目の奥にある網膜がスクリーンのように物体を映し出します。
ただしこれだけでは物を見ることはできません。
網膜には1億以上もの視細胞があり、この細胞が映し出された物の情報を電気信号に変えて視神経から脳に伝達します。
脳に電気信号が届き、それを認識することで初めて物を認識して見えるという状態になっています。
この視力のメカニズムの中でも、重要な役割を持つのが電気信号を作るロドプシンです。

 

ロドプシンは光の情報を受け取ると分解され、これが電気信号となります。
そして光の情報がなくなると再合成され、また次に物を見たときに電気信号となるのを繰り返しています。
ブルーベリーには、このロドプシンの分解や再合成を助ける効果があることがわかっています。

 

血流の改善

 

ブルーベリーには、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
これはブルーベリーに含まれる抗酸化物質の働きですが、抗酸化作用には血行不良を改善する効果もあります。
人間が持つ機能は、すべて血液から栄養や酸素を受けることで正常に働きます。

 

これは目も同じで、血行不良によって栄養や酸素が不足すると視力が低下したり、目の疾患リスクが高まります。
特に目の周りの血管は細く、血液の流れが滞りやすいです。
ブルーベリーで血行不良を改善すれば、血液も流れやすくなり栄養を十分に届けられるので、結果的に視力トラブルの予防や改善の効果が期待できます

 

 

直接に視力を上げるわけではないけれど・・・

このようにブルーベリーに含まれる成分は、直接視力を上げるというわけではないので、「ブルーベリーで視力回復は嘘!」と言われてしまうのですが、実際には目にとって素晴らしい効果を発揮し役割を果たしてくれるのです。

 

当サイトでは、このブルーベリーの働きやその効果についてじっくり解説したいと思います。

 

 

 

 

 

視力回復の秘密はその栄養素にある

 

視力回復に良いと言われるブルーベリーですが、その秘密は栄養素にあります。
ブルーベリーに含まれる栄養素の中に、目の働きに関わる効果を持つものがあるのですね。
それでは、ブルーベリーに含まれている視力回復に良い効果を持つ栄養素はどのようなものなのでしょうか。

 

アントシアニンの役割

 

アントシアニンはポリフェノールの一種で、植物が紫外線やウイルスなどから自分を守るために作ったファイトケミカルです。
つまり、人間でいうところのメラニン色素と同じような働きをしているのがアントシアニンです。

 

人間の視覚は、目に入った光をロドプシンが分解して電気信号に変わることで物体を認識します。

 

視力を使っていると、ロドプシンは常に分解されて再合成を繰り返すため、目を酷使すると再合成が遅れてしまい視力が低下します。
アントシアニンには、視力を使うために欠かせないロドプシンの再合成をサポートする働きがあります。
再合成が促進されれば物もしっかり認識できますから、アントシアニンを摂取することで疲れ目や紫外線のダメージなどで低下した視力の回復を促す効果が期待できるのです。

 

ビタミンAは

 

ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種で、レチノールとも呼ばれています。
しわの改善にも効果が期待できるビタミンAは、ロドプシンの主成分でもあります。
ロドプシンは、光を受けて電気信号に変換された後には再合成して、また光を受け取って電気信号になるという作業を繰り返しています。
この再合成の時には、ロドプシンを構成する成分が必要になります。

 

ビタミンAは主成分ですから、ブルーベリーを摂取することで再合成をスムーズに行えるようになるのです。
また、ビタミンAには粘膜を健康に保つ効果があります。
粘膜は上皮細胞で構成されていますが、ビタミンAは上皮細胞の生成に関わっています。
さらに粘膜機能を維持する働きも持っているので、目の粘膜の状態を保つためにも必要不可欠な成分です。

 

ビタミンEは抗酸化作用を持つ

 

強い抗酸化作用を持っているビタミンで、アンチエイジングにも効果的と言われています。
抗酸化作用というのは、細胞の酸化を防ぐ働きです。
目の奥にある網膜には1億以上の視細胞が働いていて、この細胞が視力を維持しています。
そのため、紫外線によるダメージや活性酸素などによって視細胞が酸化すると、視力の低下を招きます
ビタミンEは抗酸化作用によって視細胞の酸化を防ぐ効果が期待できるので、視力の維持や回復効果が期待できます。

 

ブルーベリーにはこのように視力回復をサポートする栄養素がたっぷり入っているので、目の健康を維持したい方は積極的に摂取していきましょう。

 

 

 

視力回復だけじゃないこんな効果も

 

あまり知られていませんが、ブルーベリーには食物繊維も含まれています。
その含有量は可食部100gに対して約3.3gで、これは果物類の中でもトップクラスと言われています。
視力回復効果だけのイメージが先行しているブルーベリーですが、食物繊維による美容、健康効果も期待できるのです。

 

食物繊維によるダイエット効果

 

食物繊維というのは、胃の中で水分を吸収する性質があります。
ですので、ブルーベリーを摂取すると食物繊維が胃で膨らむことで、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
また腸内では、便に混ざって水分を吸収するので、便を柔らかくしながらカサを増加させます。
重量が増すと、その重みが刺激となって腸の蠕動運動を活性化できます。
蠕動運動は腸の収縮を行うことですから、便がスムーズに排出されるので便秘解消効果にもつながります。

 

さらに余計な脂肪分も取り込んで、便に混ざって排出する効果まで期待できます。
このように食物繊維には食べ過ぎ防止や便秘解消、脂肪分の排出などの効果があるため、ダイエットに効果的と言えるのです。

 

健康への効果

 

食物繊維には、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。
血糖値が上昇すると、血糖値を下げる役割を持つインスリンが大量に分泌されます。
ただし、血糖値が下がるとインスリンが余ってしまい、これが繰り返されると糖尿病のリスクが高まります。
食物繊維によって血糖値の上昇を抑えれば、インスリンの過剰分泌も防げるので糖尿病を予防できます。
また、コレステロールや血圧の値の上昇は生活習慣病のリスクを高めます。
食物繊維はコレステロールの吸収を抑制したり、血圧の上昇を防ぐ効果があるので、生活習慣病の予防にもつながります。

 

腸内環境と目の健康

 

これはまだ研究段階ですが、腸内環境は目の健康に影響を与えるという説があります。
ある実験で、腸内環境にダメージを与えられたマウスには、眼球に異常な血管が増えたという結果が出ています。
異常血管が増えてしまうのは、腸内環境の悪化によって体内に毒素が侵入することが原因と考えられています。

 

この血管は網膜に向かって作られているため、眼球内の水分が漏れ出し、網膜剥離などが起こる可能性があるそうです。
もちろんこれは研究段階なので、腸内環境の悪化で網膜剥離が起こると断定されているわけではありません。
しかし、関係性があると考えられているのですから、腸内環境を整えることは目の健康のためにも必要不可欠と言えるでしょう。

 

 

食物繊維は健康維持にも美容にも役立ってくれるので、ブルーベリーを摂取することで視力回復以外の効果が得られるのは嬉しいですね。

 

 

 

摂取のコツは?

 

ブルーベリーは目の働きや機能に対して優れた効果を持っています。
ただし、ブルーベリーの成分の効果が持続するのは24時間程度だと言われています。
つまり1回摂取したらそれで視力が良くなる、目のトラブルが改善されるということではないのですね。
効果を継続させるには、生のブルーベリーなら約90gを毎日摂取する必要があります。
こう聞くと大変そうと思うかもしれませんが、成分が凝縮されたサプリメントを利用すれば無理なく続けられるでしょう。

 

ブルーベリーの成分を継続して摂取すればあらゆる症状の改善効果も期待できるので、目の疲れやトラブルがある方は意識して摂取するといいですね。

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